春の竜宮
今日は良い天気で、暑いくらいですね。
報告遅くなりましたが、先日完成した帯地です。
題名は、『春の竜宮』。絹地(紬)に顔料・藍染め。
発想の源は、小泉八雲の説話集にある『鮫人の恩返し』という物語です。竜宮を追い出された鮫人が、人間の家の庭池に居候する話で、竜宮を思って鮫人が泣くと、こぼれた涙がざくろ石(ルビー)に変わって転がるのです。
帯地の中の水玉は、ざくろ石などの宝石もイメージしています。
海の生き物の絵柄ですが、真夏用の生地だと7・8月しか着用出来ないので、トロピカルっぽい雰囲気というより古典的なお目出度い春の雰囲気を意識して、紬の生地で作りました。
着用時期のメインはお正月明けの2月頃から5月くらいまでを想定していますが、暑さが残る9月末〜10月半ばにも着ていただけると思います。
モチーフは、伊勢エビ、タツノオトシゴ、珊瑚、岩場の青海波など、縁起の良いものを選んで配置しています。
いつか着てくださる方に、宝石みたいなキラキラした幸がたくさん訪れますように!
いろいろんな色
桜の莟も膨らんで、すっかり春ですね!
わたしは、帯地の色差し中です。
写真は、原色乱れ飛んでいますが、まだこれから色は変化しますよ。
まだ糊も付いているし、よくわからない見た目だと思います。スミマセン!
刷毛で色を入れていくのは、時間はかかりますが、楽しい作業です。
どんなのが出来上がるか、自分も楽しみです。
さてさて、昨年末に日本民藝館に入選した椿の帯地を、名古屋の素敵な着物屋さんで販売していただいています。
http://www.gofukuyasan.jp/SHOP/NAGOYA-SOME-364172.html
椿の花は、山茶花も種類に入れると、10〜4月頃までずいぶん長く咲きますので、こちらの帯地も長い季節着用していただけます。
そろそろ椿も咲き終わりますが、次のシーズンまでにお仕立てをすれば、ちょうど良いかもしれませんね。
ちょっと宣伝でした!
初場所観戦
白鵬、ついに33度目の優勝です。本当にすごい人だ〜。
この初場所4日目に、友人と国技館に行って来ました!
その日は、話題の逸ノ城関のいる湊部屋のちゃんこが一杯250円で食べられるサービスも。洋風のトマトちゃんこ、美味しかったです。
2階席でも前から2列目だと、取り組みはかなり近くに見えましたよ。ぶつかる音もすごい〜。
遠藤関。この日の相手は日馬富士。横綱戦ですから簡単には勝たせてもらえませんでしたが、頑張ってました!すごい歓声!人気者!
そして、さすが横綱白鵬はオーラが違う!
ぐんぐん力を付けている照ノ富士を一気に退けました。すごい気迫〜。
観戦後に行った老舗のちゃんこ屋さん『巴潟』(ここで食べたのは塩ちゃんこ。激ウマ!)では、突然、相撲甚句の歌い手さん達がお店に来られて、歌を聴くことも出来ました。ラッキー!ツヤツヤの良いお声。
最高の2015年始まりのイベントでした!
新年のご挨拶
昨年の日本民藝館展に作品を観に来てくださった多くの皆様、どうもありがとうございました。
お正月はいかがでしたか?
わたしは、東京でゆっくり年越しをしました。
毎年三箇日は、実家の母が作ってくれたものを思い出しながら、お雑煮を作ります。
丸餅のほかに、縁起の良いものをたくさん入れます。
海老・・・長寿
蛤・・・・パカッと開いて『明けましておめでとう』
大根・・・満月
人参・・・梅の花(今年は丸く切っちゃいました)
牛蒡・・・松(松葉の形に切ります)
里芋・・・繁栄
青菜・・・いつも瑞々しく。
母は鰹出汁で作りますが、わたしはこのところ、あご出汁です。あご出汁、美味しい!普段のお味噌汁もあご出汁です。
写真では少々濁っております・・お餅が溶けちゃいました〜。
同じ瀬戸内でも、焼き穴子を出汁にする地域もあるようです。美味しそう!
皆様のお宅ではどんなお雑煮ですか?
香川県の餡入り餅のお雑煮、いつか食べてみたいです。
今年も、たくさん楽しい作品を作ろうと思います。
皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
展示のお知らせ
お久しぶりです!
またしても長らくご無沙汰してしまいました。
皆様、お元気ですか? 風邪など引かれていませんか?
さて、今年も日本民藝館展に入選することが出来ました。
もし、ご興味ありましたら、観にいらしてください。
ちなみに、昨日から始まっています。お知らせが遅くなってごめんなさい〜。
◆日本民藝館展
場所:日本民藝館 京王線駒場東大前駅 西口徒歩5分
会期:12月13日(土)〜12月25日(木)
月曜休館、10〜17時(入館16時30分まで)、一般1100円
http://www.mingeikan.or.jp/events/
◆入選作品2点(2階 大展示室)
『椿模様 型染め帯地』(写真は部分)
『椿に角ちらし模様 型染め帯地』(写真は部分)
会期中は、日本のさまざまな民芸品が展示即売されます。
陶磁器、吹きガラスの器、染物、織物、木漆工、蔓編み籠、その他、どれも素朴で機能的な、美しい生活の道具です。
毎年、1階の売店では各地方のしめ飾りを販売していて、わたしはいつもここで買っています。
去年は出雲地方の鶴と亀の藁細工の玄関飾りを買いましたヨ!とっても可愛いです。
ちょいと気分転換!
ご無沙汰です!お元気ですか?
わたしは帯の制作、頑張っています。
帯作りは長丁場なので、時々、気分転換に藍染めで簡単なものを作っています。先日のフクロウもそうです。
サワヤカな髑髏の手ぬぐい。
いつもの渋紙(防水)じゃなくて、使い終わったカレンダーや新聞広告を細かいことを考えずに気分で切り抜いた、即席の型紙です。広告を折り畳んで小さな絵柄を切り抜けば、同じ部品がいくつも作れます。
何度か使うと糊の水分で紙がヨレヨレになってくるので、作業が終わったらゴミ箱へポイ。
数枚ずつしか作れませんが、たまにはこんなインスタントな作品も楽しいです。
そして先日は、江戸糸あやつり人形結城座の380周年記念公演『オールドリフレイン』を観てきました。気分転換しすぎ?(汗)
(写真は結城座のチラシより)
舞台は、人形達と人間の俳優達が同じ空間で演じる(結城座ならでは!)、多重構造の夢の世界。
脚本・演出は渡辺えり。
広告イラストと人形美術は宇野亞喜良。人形の目がいかにも、な感じで素敵!
主人公の一人、おかっぱ少女の人形が出てくると、わたしの後ろの席で「可愛い〜」を小声で連発する男性が。・・・誰だろうと思ったら、林静一。キャンデー『小梅ちゃん』の絵を描かれた方。ヒゲと麻のジャケットがお洒落でした。