夏の終わりのインディゴブルー

秋雨や台風。季節が変わって行きますね。
まだ暑かった8月末に、久しぶりに藍染めをしました。


大人用のTシャツと子供用Tシャツ。
大人用は、黒白ボーダーをただ藍に浸けただけ。
子供用は、型染めです。
「It takes a long time to grow young.」は、パブロ・ピカソの言葉です。
「90歳を過ぎてからやっと子供のような自由な絵を描けるようになった。」とピカソは言っていました。
小さな子供がこの言葉のシャツを着ていると面白いかなーと思って。


そして、使わなくなったたくさんのガーゼを、適当に絞ったり型を置いたりして、一気に藍染め。
ハンカチ代わりに使えるようになったかな。


楽しい作業でした!

暑中お見舞い申し上げます


暑い日が続いていますね。お元気ですか?

今日は、71回目の広島原爆の日です。犠牲となった方々のご冥福を心からお祈りいたします。



さて、リオデジャネイロオリンピックの開会式!ご覧になりましたか?
わたしは開会式を毎回楽しみにしています。
開催国ならではの壮大な演出にワクワクするし、入場してくる各国選手団の衣装もお国柄を出しつつお洒落にデザインされています。
期待していたブラジルのスーパースター、カエターノ・ヴェローゾ、やっぱり出た!もっとアップで映してほしかったな。
さあ、スポーツのお祭りだー。時間帯が難しいですが、少しずつ観戦しようと思います。

個性いろいろ着こなし上手!

2016年、あけましておめでとうございます。
今年も良い年にしたいですね!


さて、わたしが作っている帯地を見た方に、「この帯はどんな着物に合わせるのですか?」とたずねられることがあります。
帯の生地にもよるのですが、今は絹の紬地を使用していますので、無地か、無地に近い柄(細い縞など)の、紬の着物に合うと思います。



この素敵な着姿をご覧ください。
お客様ご自身のコーディネートです。
いつも遊び心のある、粋な着こなしをされる方で、今回は松煙染めの紬のお着物に合わせてくださいました。
ドングリの帯飾りもとても可愛らしいです。


納品させていただく帯地は反物の状態ですし、制作中もずーっと平面を見ていますので、こうして素敵なコーディネートの着姿を見られるというのは、とても幸せです。




さて、こちらのお写真は、別のお客様が送ってくださったものです。
この写真を撮影されたのは6月だそうで、単衣の結城紬に合わせてくださっています。
爽やかでドレッシー。とても良く似合っておられます。
わざわざ写真を送っていただけるなんて、何よりもありがたいです。


着こなす方の個性によって、いろんな雰囲気になるんですね。着物って面白いです。


では、本年もどうぞよろしくお願いいたします!

雑誌掲載のお知らせ

ワーもう年末だ!
ものすごくご無沙汰してしまいました。
皆様、お元気ですか?
わたしは夏以降、忙しい毎日です。

さてお知らせです。
現在発売中の「いろはにキモノ」vol.4の83ページに、わたしが染めた帯がモデルさん着用で掲載されています。
もし、たまたま本屋さんに行った時に、ふと思い出されましたら、立ち読みしてみてくださいね!

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藍の板締め絞り

紫陽花がきれいな季節になりましたね!
関東も梅雨入りしました。
最近、カタツムリってなかなか見なくなった気がします。
小学生の頃、フランスでエスカルゴを食べるということを知り、友人宅のドラム缶のたき火にカタツムリを放り込んで焼いたところ(残酷です)、すごく美味しそうないい香りがして、もう少しで食べるところでした。お腹痛くなりそうな気がして、迷った末になんとかガマンしましたが・・・

このドラム缶のたき火でもう一つ実験したことがあります。
同じ頃、三葉虫の化石に興味がありまして、なんとか再現してみようと、土の上に出来た水たまりの端っこの粘土質な部分を指でこそげとり、そこに三葉虫に良く似てると思ったダンゴムシを開いた状態で埋め込み(またしても残酷・・)、たき火に放り込んで焼いたところ、粘土が素焼きの状態になり、なんとか化石っぽく焼き上がりました。しかしダンゴムシはあまりにも小さく、あの三葉虫の段腹の感じは今ひとつ出ませんでした。残念。
タツムリとダンゴムシ、その他色々な生き物たちよ、ごめんなさい・・。


さてさて、夏のキャミソールや半袖服の上に着る、薄手のワンピースを藍染めしました。
「板締め絞り」という技法です。
折り紙のように布を折り畳んで上下を板でしっかり挟み、藍液に浸けるだけのシンプルな技法ですが、どう折り畳むかで、模様が様々に変わります。糸でくくる絞りとはまた違った雰囲気になります。
今回はごく簡単な畳み方で作りました。
横段(裾から上)に大きめの蛇腹に畳み、その後、縦(右→左or左→右)に細めの蛇腹に畳みます。
次に、板に挟んで藍甕に浸けます。板からはみ出している布部分をよく揉んで藍を染み込ませて引き上げます。
そして、板を外して広げます。この瞬間がドキドキワクワク。
よく水洗いして出来上がりです。


今回は、ウールのマフラーも板締め絞りで染めました。
こちらは、横段にひたすら蛇腹に折って、長めの板に挟んで藍甕へ。板を外したあと、広げた状態で短時間だけ再度藍に浸けて、濃淡の藍の縞模様にしました。
カフカのウールの生地、初めて藍に浸けましたが、いい感じ!今年の冬に活躍しそうです。


その前に、長い長い夏がありますね〜。
夏バテに気をつけて、乗り切りましょうー。