藍の板締め絞り

紫陽花がきれいな季節になりましたね!
関東も梅雨入りしました。
最近、カタツムリってなかなか見なくなった気がします。
小学生の頃、フランスでエスカルゴを食べるということを知り、友人宅のドラム缶のたき火にカタツムリを放り込んで焼いたところ(残酷です)、すごく美味しそうないい香りがして、もう少しで食べるところでした。お腹痛くなりそうな気がして、迷った末になんとかガマンしましたが・・・

このドラム缶のたき火でもう一つ実験したことがあります。
同じ頃、三葉虫の化石に興味がありまして、なんとか再現してみようと、土の上に出来た水たまりの端っこの粘土質な部分を指でこそげとり、そこに三葉虫に良く似てると思ったダンゴムシを開いた状態で埋め込み(またしても残酷・・)、たき火に放り込んで焼いたところ、粘土が素焼きの状態になり、なんとか化石っぽく焼き上がりました。しかしダンゴムシはあまりにも小さく、あの三葉虫の段腹の感じは今ひとつ出ませんでした。残念。
タツムリとダンゴムシ、その他色々な生き物たちよ、ごめんなさい・・。


さてさて、夏のキャミソールや半袖服の上に着る、薄手のワンピースを藍染めしました。
「板締め絞り」という技法です。
折り紙のように布を折り畳んで上下を板でしっかり挟み、藍液に浸けるだけのシンプルな技法ですが、どう折り畳むかで、模様が様々に変わります。糸でくくる絞りとはまた違った雰囲気になります。
今回はごく簡単な畳み方で作りました。
横段(裾から上)に大きめの蛇腹に畳み、その後、縦(右→左or左→右)に細めの蛇腹に畳みます。
次に、板に挟んで藍甕に浸けます。板からはみ出している布部分をよく揉んで藍を染み込ませて引き上げます。
そして、板を外して広げます。この瞬間がドキドキワクワク。
よく水洗いして出来上がりです。


今回は、ウールのマフラーも板締め絞りで染めました。
こちらは、横段にひたすら蛇腹に折って、長めの板に挟んで藍甕へ。板を外したあと、広げた状態で短時間だけ再度藍に浸けて、濃淡の藍の縞模様にしました。
カフカのウールの生地、初めて藍に浸けましたが、いい感じ!今年の冬に活躍しそうです。


その前に、長い長い夏がありますね〜。
夏バテに気をつけて、乗り切りましょうー。