縁の下の糊伏せ

日馬富士優勝、ついに横綱!今日の白鵬戦はすごかったです!よく頑張ったなあ〜。泣いちゃいました。これで東西モンゴル人の2横綱となりますが、二人とも文句なしのすごい力士です。本当に心技体の3つ揃ってる。日本人横綱も早く誕生してほしいな〜。


さて、今日は、型染めの工程の中でも地味な作業である「糊伏せ」をフィーチャー!
色差し(刷毛で絵柄に色を付ける)した後、地染め(背景色を染める)の色を被せたくない部分に、糊を置いて防染する作業です。


糊筒に入れた糊を少しずつ出しながら、輪郭からはみ出ないように丁寧に塗っていきます。ちょっとでもはみでたり、変なところに糊が垂れたりすると、いくら拭き取っても糊が生地に染みて防染されてしまい、白い染みになってしまいます。

輪郭が出来たら、ちょっと緊張がほどけるので、内側はとっとと埋めてしまいます。糊をぐるぐるーっと適当に出して・・・

指でだーっと塗り広げて・・・

はい、この箇所は完成。

でもまだこんなにやんなきゃ・・・。

この作業、全部終わるまでに7時間かかりました。


しかしこの作業、地味だけど重要な役割もあります。
例えば、水玉模様を作る場合、水玉の全てに先にブルーの色を付けたとします。次に、糊伏せする水玉としない水玉を作ります。そして、上から全体にイエローを地染めします。すると、後で糊を洗い流せば、地の色はイエローで、糊伏せしたところはブルーの水玉に、しなかったところは色がミックスされてグリーンの水玉になります。つまり、糊伏せしなければ、布の上に色がもう一つ生まれるのです。いよっ!縁の下の力持ちィ〜!!


でも今回はこの効果は使わずに、模様のところ全部を伏せました。
ひたすらやっていると飽きてきますので、途中で遊んだりして。
おじさんコンニチハ〜。

おじさんバイバイ〜〜。

なんてね!