小津さんの展覧会
なんと、気がつけばもう3月下旬!早いものですね〜あせります〜。
先日、『小津安二郎の図像学』という展覧会に行って来ました。
小津監督の映画は、あったかくてユーモアがあって、でも時の流れに容赦なく流される人生が切なく描かれてもいて、本当に大好きです。
小さな展覧会だと思って他の用事の合間に寄ってみたら、小津さんが小学生の頃に描いた絵やお習字、大道具さんに任せきらずに自分で書体まで作っていたというセットの飲み屋の看板等々、見どころいっぱいで全然時間が足りませんでした。
小津映画といえば、ローアングルのカメラワーク。そのため、出てくる家(セット)の廊下は、通常の2倍の長さに作ってあったそうです。普通の長さだと、ファインダーの中ではかえって不自然に短く見えるからだとか。
「いつも同じような映画だ」と人に言われれば、「俺は豆腐屋だから(毎日同じものを作る)。」と答えたそうです。豆腐を描いた色紙も展示されていました。
小津さん、絵がうまいです。思わず「かわいい!」と言ってしまうような漫画っぽい絵もたくさん描かれています。そういえば、『フクちゃん』の横山隆一が飲み友達だったそうですよ。
入場料200円。安すぎる〜。東京国立近代美術館フィルムセンターで30日までです。
http://www.momat.go.jp/FC/ozu2013/