其の二

其の一においては、河童の謂われをご紹介しました。
さて、何故、わたしは河童についてこれほど熱く語るのか。
それは、今を遡ること8年前のことです。ある日ふと気づくと、やたら河童の絵を目にするのです。例えば、ある画家について調べていると、その画家が河童を生涯描き続けていたとか、また、その人とはまったく別の画家の個展に行っても河童の絵が展示してあるとか。また別の機会に、違う画家の画集をめくっていたところ、また河童の絵が出て来るとか、短期間のうちに何度も。しかも季節は秋。確かに河童好きの画家は少なくないとは思うけど、こんなに連続して河童の絵ばかり見ることなんて、それまでにはなかったことです。そして「最近やけに河童づいてるなあ」と思いつつ知り合いのグループ展に行くと、またしても河童の絵。さらに別の日に、通りがかりに目にしたフライヤーにも河童の絵。これらの他にも、全く異なる場面で、いくつもの河童の絵に遭遇。河童って、誰もが知る妖怪だけど、かっぱ寿司や黄桜のCMや飲み屋の名前は除いて、普段そんなに目にします?
しかし、こうして多少気になってきたとはいえ、当時のわたしは、まだまだその程度では偶然としか思いませんでした。すると、駄目押しのように、突然ラジオで河童出現のニュース。「うそでしょ!?」目撃情報はスポーツ紙にも掲載され、ある程度は話題になっていたようです。結局、その河童は芸人のパフォーマンスでしたが、でも何故こんな時期(10月)に?
うーむ、これは河童がわたしに何かを伝えようとしているのでは・・・?(←本気)
もちろん、妖怪好きとしては『河童がいたらいいな』とは思っていました。しかし、こりゃ間違いなく存在するのでは!?
それにしても、一体、河童はわたしに何を伝えたいのだろう・・・

この続きは、河童のはなし 其の三にて。