エンケン

今日はエンケン遠藤賢司)のライブを観に渋谷のBYGへ。
このところ、家に籠っての作業が続いていたので、今日のライブをものすごーく楽しみにしていたのだ。
エンケンのギターは凄い。今日も登場と同時に度肝を抜く弾きっぷり。
彼のライブに通い始めて、はや20年。明らかにパワーアップしているのを感じる。音もグルーヴも、着実に、間違いなく、研ぎすまされて力強くなっている。
エンケンと同じ世代の日本のミュージシャンで、こんなに進化し続けている人は他にいるだろうか?昔を懐かしむ番組に出るものの、お腹が出たせいでまともに歌えない人を多く見かける。エンケンは違う。40年前のジーンズがそのまま履ける。容姿は音楽と関係ないと言う人もいるだろうけど、わたしはそうは思わないな。一切妥協のない最高のプレイをするためには、自分が最高の状態でないと無理だもの。

エンケンが曲の合間に話すのは、世界情勢、サッカー、絵画、家にやって来る猫のことまで、本当にいろいろだ。誰の言葉の受け売りも一切なく、自分の価値観で話して「俺はこう思う」ってはっきりと言い切る。わたしを含めてだけど、「かもしれない」を連発してしまう人は多いと思う。むやみに誰かを気遣うふりをして自分の言葉に責任を持てないからだ。エンケンは、きっと相手が誰だろうと話し方は変わらないだろう。音楽に対する姿勢と同じ。かっこよすぎて、いろいろ考えてしまった。