江戸の黒髪

鈴木春信の浮世絵に出てくる美人の髪は、“たぼ”(えりあしの髪の膨らみ)がヒョイーンと上に舞い上がってます。

こんな髪型作れないし、きっと絵を描く上でのオーバーな演出だろうと思っていたら、先日、髪結いの実演で本物を見ることが出来ました。
本当にそういう形の結い方だったみたいです。
髪に鬢付油をよーくなじませて、前、横、後ろのブロックに分けて結っていきます。そして、油だけじゃすぐにへたってしまうので、“たぼ”の内側に黒く塗った和紙の芯を、油で貼り付けて補強するのです。

予想より実物はかっこよかったです。最初にこれを結った女性、すごいなあ。
最近髪を切りましたが、また伸ばしたくなりました。
黒髪っていいな。