格好いい!着物姿
銀座に知人の個展を観に行ったとき、歩行者天国の中を颯爽と歩く着物姿の女性がいました。
なんと!日本髪。しかも欧米系の外国人。華奢でわりと小柄な方です。
観光で着物を一時的に楽しんでいる着物姿の外国人は時々見かけますが、日本髪はなかなかいません。
着物はアンティークの銘仙。帯もおそらくアンティーク。角下駄。ラフでお洒落な感じにまとめておられます。
レンタルでアンティークを貸し出しているところもあると思いますが、サイズもジャスト、袖からちらりと見える赤い襦袢のコーディネートも完璧、そして何より歩き方。かなり着慣れていないとこんなに綺麗に足早に歩けません。
只者じゃない。
外国人の芸者さんかな。東京には何人かおられるようです。
写真では見えにくいですが、左手に番傘を持っておられました。持ち方も美しい。
ついつい後ろ姿を撮らせてもらっちゃいました。
素敵!
お目目パワー
タンポポ満開!
綿毛ボールも満開!
たんぽぽのベイベー、綿毛。
頑張って遠くまで飛んで行けーィ。
この春から保育園に通い始めた子どものために、先月は 園で使用する物をたくさん準備しました。
タオルエプロンや布団カバー作り、あらゆるものへの名前の縫い付けと書き入れ。
幼稚園に比べると保育園は作る物は少ないと思っていましたが、園によって色々あるようです。
作るのは大変でしたが、これから長い時間離れて過ごすと思うと、 手作りした物が自分の代わりに子どもの近くにいるような気がして気合いが入りました。
昼間は子どもがいるので針は使えず、夜なべするか、休日に家族が子どもを連れて出かけている間の作業です。
ほとんどの物は ミシンでどんどん作りましたが、一番時間がかかったのが布団カバーの端のスナップボタン付けでした。
一つずつ手で縫い付けます。
7箇所×雄雌2つ×洗い替え2枚分で28個か。多い〜・・・ひたすらチクチクチクチク。
そういえば、日本には子どもが健康に育つようにという祈りを込めた『背守り』というものがありますね。
(画像出典 http://www4.airnet.ne.jp/sakura/interior/024_semamori.html?)
古来、魔物はじっと見つめる目を嫌うといわれます。
赤ちゃんの着物は小さくて背中に縫い『目』がないため、そこから魔物が入って来ないよう、わざわざ縫い目の印を付けるという風習がありました。それが『背守り』です。
江戸時代から昭和の初め頃まで一般的に行われていたようです。
当初はごくシンプルな形だったそうですが、時代とともに複雑な文様に多様化していきました。可愛らしい模様がたくさんあります。
わたしも子どもが生まれたらぜひ縫おうと思っていましたが・・出産直前まで忙しくて全然準備出来ず。生まれてからはもちろんそんな時間の余裕はありませんでした。
ん〜作りたかったなあ。
でも、背守りがなくとも、わたしがいつでもギヌロと睨みをきかせて魔を吹き飛ばしていたので、子どもは元気に大きくなっています。
背守りは孫に作ってやろう!
縫い目のパワー。
戦争に子どもや夫を送り出すときに持たせた千人針も、赤い糸の結び目を千人分集めた強力なお守りです。
弾除けといってお腹に巻いていたんですものね。
家族を戦地に送るなんて・・どんなに辛い気持ちだったか計り知れません。守りたい一心で、思いを込めた布をお腹に巻かせて送り出していたんですね。
目と言えば。
着物の文様には籠目(かごめ)という籠の編み目の模様があります。編み目の星形は魔除けの模様とされ、江戸時代の武将が好んだそうです。
(画像出典/wikipedia)
庶民の家の前にも籠が伏せておいてあったと言います。
やはり目ってすごいパワーなんですね。
目つながりで。
トルコには、目の形をしたナザール・ボンジュウ(トルコ語:Nazar boncuğu)というお守りがあります。
(画像出典/wikipedia)
身につけた人に代わって邪視を受けてくれるといいます。強い邪視を受けると割れてしまうとか。
邪視とは他人の嫉みの目。何より怖い呪いなのかも。
しかし、邪な念を他人に送ると何倍にもなって自分に返ってくると言いますからね。他人のハッピーを喜び合える心でいたいものです。
うちにもいくつかナザール・ボンジュウがありますが、割れたことはないな〜。
古代エジプトにも目の文様が。ホルスの目。太陽を表す文様です。
あと、『画竜点睛』とか『だるまの目入れ』とか・・
人類にとって目とは特別な力を感じるものなのかも。
いやいや、昆虫にも大きな目を模した羽を持つものもいるし・・
それにしても、トルコやエジプトのように目そのものを象った模様ではなく、『籠目』とか『縫い目』『結び目』など言葉の中の『目』を洒落のように用いるのは日本人だけなのかな。
・・なんてことを果てしなく考えつつ、チクチク終了。
子よ、この布団カバーで楽しい夢をみてくれぃ!
いっぱい積もりました!
今週の月曜日、天気予報通りに昼前には雪が降り始めました。
何度も窓から外を見てはソワソワ。
雪景色を見れるのは久しぶり。どのくらい積もるかな。
外でお仕事をされている方には本当に申し訳ないのですが、ワクワク。
家族も早めに帰宅。
夜22時半ごろ、気になって外へ。
エレベーター前に行ったら、見たことのない雪の吹き溜まり。うわー。
1階に降りたら、植え込みがどこにあるかわからないくらい真っ白。ヒャー。
次の日の朝、早起きして家族みんなで外へ。
いつもの原っぱが全部真っ白!キラキラ!
車にもこんなに↓。(よそ様の車です)
東京に住んでてこんなに降ったの初めてだ!と思ったら、昭和45年以来とか。
でも雪国の方にとっては、たった20センチの積雪でニュースになっていること自体が不思議かもしれませんね。
公園のベンチには雪人間が座っていました。(ご近所のどなたかの作品です。ナイス!)
雪が積もって6日目の今日、まだまだ雪は溶けず、道路も氷になっているところがたくさんあって大変です。
気をつけながら散歩していたら、木の枝に氷の花が咲いていました。
marimekko展覧会へ
フィンランドのアパレルメーカー、マリメッコの展覧会へ行ってきました。
最終日です。昨日の夜、思い出して良かった。
マリメッコといえば、ウニッコというポピー柄の布。
1964年にデザインされたそうですが、今でも大人気ですよねー。可愛い。
会場は、アイデアスケッチや原画などと、完成した生地が展示されていました。
3人とも、それぞれ特徴のあるデザイン。
手描きで線画を描き、コンピュータで色付けをするマイヤさん。
こちらは、女の子の線画いろいろ。今回の展覧会のために「Japan」をイメージした作品です。展覧会が始まるまで来日したことはなかったそうですが、日本の女の子のイメージ?
完成した布↑。布巾は約145cm。桜吹雪の中をお洒落な女の子達が歩いています。カワイイ!
水彩画が得意なアイノさんの下絵。
完成した布↓。こちらも布巾約145cm。
大きくなっても全然間延びしてなくて水彩画のホワホワ感が綺麗です。
パーヴォさんは切り絵から絵柄を作り出します。
全体の一部分の写真です。
完成した布↓。
日本の型染めとは違いますね。切り絵そのものな感じです。エッチングによる製版だそうです。
現役の人気デザイナー達全員、最初からコンピュータを使っていませんでした。手作業が根本にあるんですね。だから、機械で大きく染められた布にも暖かみがあるんだなーと思いました。
手作業っていいね!
こちらは、線画のマイヤさんの作品もう1枚。可愛いな。
そういえば、この春、marimekkoはユニクロとコラボするらしいですね。マイヤさんの作品が使われるそうです。人気出そうですね。
ものすごく久しぶりの銀座。
ついでに、Diorのお店に勇気を出して入り、ニキ・ド・サンファルの作品をモチーフにした2018年春夏コレクションのシリーズを見て帰りました。
ニキ・ド・サンファルは、フランス人のアーティストです。大好き。
総手刺繍でターコイズやオニキスが散りばめられた素敵なミニポシェット。80ウン万円。
手袋をした店員さんが見せてくれました。目の保養をありがとうー。